エーザイ部長に労災認定!月100時間超の残業
2016年に自ら命を絶ったエーザイの元部長・泰敬さんが、2019年2月28日付で労災認定されたことが明らかになりました。
泰敬さんの残業時間は65時間でしたが、2008年に部長に昇進してからはどんどん残業時間が増えていき、月100時間超えが当たり前の状態になってしまったのです。
その結果、2008年10月にうつ病と診断されます。
しかし、通院しながら仕事を続け、「人員削減」「先輩への異動指示」「クレーム対応」などのストレスで、さらに精神的に追い込まれることに。
そして、2016年9月、泰敬さんは単身赴任先である京都市内のマンションで自ら命を絶ちました。
亡くなるまで通院を続け、部長昇進後の残業時間は、8年間で8000時間を超えていたというから驚きです。
2018年7月、遺族が大阪の天満労働基準監督署に労災申請し、2019年2月28日付で労災認定されています。
エーザイ部長がうつ病で追い込まれた原因は?
エーザイと言えば、『チョコラBB』のCMで有名な大手製薬会社です。
泰敬さんは、1990年にエーザイに入社し、20008年4月に関西地方のドラッグストアなどの小売店を統括する部長に昇進しました。
このことから、かなり優秀だったことが分かります。
しかも、責任感が強く、残業の他、休日出勤もし、うつ病と診断されてからも無理して働き続けました。
不幸なことに、労働基準法では、「管理監督者は労働時間・休日・休憩の定めは適用されない」と定められているので、部長であった泰敬さんには残業時間は関係ありません。
責任感が強く、労基法の適用を受けずに働き続けたことが、うつ病になった原因で間違いないでしょう。
もし、会社がしっかりと労働時間を管理していれば、防げたはずです。
同じような被害者を出さないための改善を望みます。
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