三菱電機 過労による労災認定が4年間で5人!裁量労働制廃止
三菱電機と言えば、誰もが知る大手電機メーカーです。
多くの優れた従業員によって成り立っていることは、言うまでもありません。
しかし、2014~2017年の4年間で、従業員5人が過労による労災認定を受けていたことが分かりました。
労災認定された5人の詳細
- 2012年8月、名古屋製作所に勤務する28歳男性社員(裁量労働制でない)が、残業時間月100時間超えの状態が数ヶ月続いたことで精神障害を発症し、自ら命を絶つ
- 2013年、三田製作所(兵庫県三田市)に勤務する40代の男性社員(裁量労働制)が、脳梗塞を発症
- 2016年2月、コミュニケーション・ネットワーク製作所(兵庫県尼崎市)に勤務の40代の男性社員(裁量労働制)が、残業時間月80時間前後で精神障害を発症し、自ら命を絶つ
- 2016年、東京・丸の内の本社勤務だった40代の男性社員(裁量労働制)が、くも膜下出血を発症
- 2016年11月、情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)に勤務する30代の男性社員(裁量労働制でない)が、精神疾患を発症
労災認定された5人中3人が、裁量労働制でした。
2014~2017年の裁量労働制による労災認定は42人であり、その内3人が三菱電機の社員ということで、三菱電機の働かせ方に問題があるのは間違いありません。
裁量労働制廃止の三菱電機、裁量労働制推進の日本政府
裁量労働制(企画業務型裁量労働制・専門業務型裁量労働制)とは、労働時間と成果・業績が連動しない職種について、実際の労働時間にかかわらず、一定の時間労働したと見なして残業代込みで賃金を払う制度です。
例えば、デザイナーや研究者は、時間をかけたからといって、良いデザインや優れた成果が出るわけではありませんよね。
日本政府は、裁量労働制を推進していますが、賃金は増えないのに、残業時間が大幅にアップし、過労死につながるとして問題視されています。
三菱電機は、今まで約1万人の社員に裁量労働制を採用していましたが、度重なる不祥事を受け、2018年3月をもって裁量労働制を廃止しました。
しかし、日本政府はこれからも裁量労働制を推進する気満々です。
したがって、最終的に、自分の身は自分で守るしかありません。
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